COBOL 4つのDIVISION

COBOLは4つの段落で構成されています。それぞれの段落には役割と名前が決まっていて、段落を記述する順番も決まっています。プログラムでは、この段落をDIVISIONと記載します。省略可能なDIVISIONもあり、最低限のプログラムは次のとおりになります。

IDENTIFICATION DIVISION.
program-id. Hello.
PROCEDURE DIVISION.

4つの段落について、詳しく見ていきます。

1. IDENTIFICATION DIVISION

見出し部。プログラムの名前などを記述します。必須項目です。このDIVISIONは記述しなければなりません。さらにPROGRAM-ID項目は必須です。次のようにしてプログラム名を記述します。

PROGRAM-ID. {プログラム名}.

注意点としては、プログラム名が重複しないよう一意にする必要があります。

2. ENVIRONMENT DIVISION

環境部。ファイルを利用する場合など、実行環境を記述します。任意項目です。記載の必要が無ければ記載しなくても大丈夫。DIVISIONの中の小さい単位の区切りとしてSECTIONがあり、日本語では節と言う。

3. DATA DIVISION

データ部。プログラムで使用するデータ項目について記述します。任意項目です。DIVISIONの中の小さい単位の区切りとしてSECTIONがあり、詳細は次の記事に記載しています。

COBOL の SECTION
IDENTIFICATION DIVISION IDENTIFICATION DIVISIONにはSECTIONはありません。 ...

4. PROCEDURE DIVISION

手続き部。実際のプログラムを記述します。必須項目です。最後にSTOP RUN.が必要です。記述しないとエラーになります。DIVISIONの中の小さい単位の区切りとしてSECTIONがあり、日本語では節と言う。