Windows10でWSL2を使用できるようになりました。しかし、デフォルト設定では使用できず、いくつか設定する必要があります。
設定
CUIで設定する方法もありますが、今回はGUIで設定する方法をご紹介します。次のように遷移し2つの設定を有効にします。
コントロールパネル > プログラムと機能 > Windowsの機能の有効化または無効化
- Linux用Windowsサブシステム
- 仮想マシン プラットフォーム
マシンの再起動を求められるので、再起動します。
WSL有効化の確認
無事にWindowsが起動したら、確認のために次のコマンドをコマンドプロンプトで入力します。
>wsl -l -v Linux 用 Windows サブシステムには、ディストリビューションがインストールされていません。 ディストリビューションは Microsoft Store にアクセスしてインストールすることができます: https://aka.ms/wslstore
上記のメッセージが出ていれば、WSLは無事に有効化され使用可能な状態になっています。
WSLを使用してWindowsでLinuxを使用するには、メッセージのとおりMicrosoft StoreでLinuxディストリビューションをインストールします。インストール方法はこちらの記事に記載があります。
![](https://www.early2home.com/blog/wp-content/uploads/2018/10/Windows_10_Logo-640px--100x100.png)
WSLバージョンの確認
すでにLinuxディストリビューションをインストールしてある場合、確認コマンドを入力すると次のように表示されます。
>wsl -l -v NAME STATE VERSION * Ubuntu-20.04 Stopped 2
WSL2にUbuntu-20.04がインストールされ、Stop状態であることが分かります。
このとき、WSLのバージョンが1だと次のように表示されます。最新版は2なので、2を使用するよう変更します。
>wsl -l -v NAME STATE VERSION * Ubuntu-20.04 Running 1
WSL1からWSL2への変更方法
次のようにしてLinuxディストリビューションをWSL2へ乗せかえます。
>wsl -l -v NAME STATE VERSION * Ubuntu-20.04 Stopped 1 >wsl --set-version Ubuntu-20.04 2 変換中です。この処理には数分かかることがあります... WSL 2 との主な違いについては、https://aka.ms/wsl2 を参照してください 変換が完了しました。 >wsl -l -v NAME STATE VERSION * Ubuntu-20.04 Stopped 2
これで乗せかえが上手くいきました。
OSによってはカーネルコンポーネントの更新が必要な場合があります。その場合、次のように表示されます。
>wsl --set-version Ubuntu-20.04 2 変換中です。この処理には数分かかることがあります... WSL 2 との主な違いについては、https://aka.ms/wsl2 を参照してください WSL 2 を実行するには、カーネル コンポーネントの更新が必要です。詳細については https://aka.ms/wsl2kernel を参照してください
指示に従い、次のMicrosoft公式サイトからカーネルコンポーネント更新プログラムを入手し実行します。
実行すると次のようにGUIが表示されるので、流れに沿って進み更新プログラムをインストールします。インストールが完了したら再度WSL2への変更コマンドをコマンドプロンプトに入力してください。
WSL1からWSL2への変更方法
上記の変更でWSL2へLinuxディストリビューションを乗せることが出来ました。しかし、また新しくLinuxディストリビューションをインストールすると、WSL1に乗ります。
そこで、デフォルトでWSL2へ乗せるよう設定を変更します。設定の変更は次のコマンドをコマンドプロンプトで入力します。
>wsl --set-default-version 2 WSL 2 との主な違いについては、https://aka.ms/wsl2 を参照してください この操作を正しく終了しました。
これでデフォルトでWSL2を使用するように設定されました。