EBCDIC(エビシディック)のエディタ、変換表

レガシーシステムの資料を読むと、EBCDIC(エビシディック)という言葉がよく出てきます。EBCDICはメインフレームでよく使われる文字コードです。対応しているエディタがなかなか無いので、本記事ではEBCDICを表示できるエディタをまとめます。

また、EBCDIC前提で組まれたシステムをモダナイゼーションする際には、ASCII(S-JISやUTF-8)などに文字コードを変換するのが一般的です。EBCDICからASCIIへの変換表もなかなか見つからなかったので、まとめます。

EBCDIC(エビシディック)とは

そもそもEBCDICとはどのような文字コードか。

  • IBMが作成したもの
  • IBM系メインフレームでよく使用される(メインフレームのシェアはIBMが圧倒的1位)
  • Extended Binary Coded Decimal Interchange Code の略

エディタ

EBCDICを文字コードとして記述されたデータを表示するには、EBCDICを表示できるエディタが必要です。その筆頭として、これまで上げられていたのが Stirling というアプリケーションです。しかし、Windows10では動作が重くなります。表示するデータのサイズが大きいと Stirling が落ちます。ですので、他のエディタについても調査してみました。

xedit

Windows10に対応しているとは記載していない。7までは対応しているとのこと。EBCDICに対応している。

DANDP Binary Editor

Windows10に対応しているとは記載していない。Vistaまでは対応しているとのこと。EBCDICに対応している。Stirling もそうだが、EBCDICに対応しているエディタほど、最新のOSには対応していない。

CHGHEX

EBCDICに対応している。1行表記なので見やすくはない。更新が続いているので良いソフトウェアなのでは?

hexed.it

オンラインエディタ。EBCDICに対応している。様々なエディタを見てきましたが、これが一番使い勝手が良さそうです。懸念点があるとすればオンラインであることと、英語表記であることでしょうか。

変換表

文字コードを他のものに変換することも当然出来ます。他のコードとのマッピングを表として公開されています。ここから自分でアプリケーションを作成したほうが使い勝手のいいものが出来そうです。

ASCII から EBCDIC への変換表 – IBM

EBCDIC から ASCII への変換表 – IBM

EBCDIC/ASCII 変換テーブル – microfocus

自作アプリで解決したくなる方が多いと思いますので、もしかしたらJavaのライブラリとして公開されているものがあるかもしれません。次回は、GitHubなどから検索してみようと思います。