システムをモダナイゼーションする代表的な3つの手法

モダナイゼーション案件が最近多くなってきているそうです。2025年の壁を意識してのことでしょうか。モダナイゼーションは時間がかかることが多く、そろそろ始めないと間に合いませんからね。

本記事では、モダナイゼーションの代表的な手法を3つまとめます。

1.リプレイス

全部を作りかえます。スクラッチ開発を経験してきた方は、これが最も早くて安い気がしますが、そうもいかないのがモダナイゼーションです。そのボトルネックになるのがデータ移行です。これまでのシステムで使用していたデータを新システムでも使用する制約の元でリプレイスするのは難易度が高いです。

2.リライト

他の言語に置き換えることです。基本的にシステム仕様はそのまま。といいつつ、言語が変われば仕様も色々と変更せざるを得ないことも多いです。

日本のトラディショナルな企業では、未だにCOBOLやアセンブラで動いているシステムも多いです。これらをJavaなどに置き換えるのですが、これも一筋縄ではいきません。とくにアセンブラはOS、CPU、メモリと密接に結びついているのですが、Javaなどの高級言語はそれらをコントロールすることが出来ないため、リライトが難しいです。

3.リホスト

インフラのみ置き換えることです。3つの中で最も安く済むことが多いです。と、言われていますが、今までのインフラに最適化されていたアプリケーションが他のインフラで適切に動くのか?というと、そんなはずはなく、テストが膨大になり結果として最も安く済まないこともあります。

メインフレーム上で動いているシステムを、Red hat Enterprise LinuxやWindows Serverなどのオープン系環境に移行します。プログラムは基本的にそのままで、オープン系環境上でも動作するようにミドルウェアをOSとプログラムの間に挟みます。