メインフレーム IMS リージョンについて

IMSにはリージョンという概念があります。リージョンは直訳すると「領域」で、OSメモリ領域のアドレス空間を示します。

どんなリージョンがあるのか

大きくは制御リージョン(コントロールリージョンと呼んだりします、CTLリージョンとします)と従属リージョンがあります。

従属リージョンは、MPPリージョン、BMPリージョン、IFPリージョン、JMPリージョン、JBPリージョンがあります。

まとめると次のとおりです。

制御リージョン(CTL)

従属リージョン(MPP、BMP、IFP、JMP、JBP)

CTLリージョン、MPPリージョンはあらかじめ起動させておく。起動しっぱなしで口を開けた状態で使用するもの。BMPリージョンではバッチプログラムが動く、あらかじめ起動は必要ない。

CTLリージョン、MPPリージョンを起動させるのも基本的にはJCLで実施する。起動JCLにはDD文が含まれ、リージョンで使用するデータがそこに記述される。

MPP リージョン

MPPの正式名称は メッセージ処理プログラム です。

MPPリージョンでは、MPPが動きます。MPPプログラムはトランザクションコードに従い、プログラムを実行します。プログラムとトランザクションコードは1:1ではありません、1つのプログラムに対して、複数のトランザクションコードを設定することが出来ます。トランザクションコードは、一般的には画面が保有しています。

BMPリージョン

BMPの正式名称は バッチ・メッセージ処理プログラム です。

BMPリージョンでは、BMPが動きます。バッチ・ジョブとして実行されます。データベース、メッセージ・キュー、オペレーティング・システム・ファイルにアクセスできます。

BMPには2種類(バッチ指向・トランザクション指向)あり、それぞれ扱える機能が異なります。

その他のリージョン

使用頻度の高いリージョンはMPP、BMPです。その他のリージョンの正式名称は次のとおりです。

・IFPリージョン → IMS 高速機能領域

・JMPリージョン → Java メッセージ処理領域

・JBPリージョン → Java バッチ処理領域

参考

従属領域(Dependent regions) – IBM

IMS用語集 – IBM

バッチ・メッセージ処理: BMP – IBM