IBM MQ on Linux(RHEL) の動作確認

IBM MQ を Linux(RHEL) へインストールした際の動作確認方法をまとめます。

IBM MQ を Linux(RHEL) へインストール方法については、先日の記事に詳細があります。

IBM MQをLinux(RHEL)へインストール
IBM MQをLinux(RHEL)へインストールする方法をご紹介します。 作業端末はWindows10を使用しています。 ...

キュー・マネージャーとキューの作成

まずはキュー・マネージャーとキューを作成します。

mqユーザーになって /opt/mqm/bin に移動します。

環境変数を設定します。

$ . setmqenv -s

環境変数が正しく設定されているか確認します。

$ dspmqver
Name: IBM MQ
Version: 9.2.0.0
Level: p920-L200710.DE
BuildType: IKAP - (Production)
Platform: IBM MQ for Linux (x86-64 platform)
Mode: 64-bit
O/S: Linux 3.10.0-1127.19.1.el7.x86_64
O/S Details: Red Hat Enterprise Linux Server 7.8 (Maipo)
InstName: Installation1
InstDesc: 
Primary: No
InstPath: /opt/mqm
DataPath: /var/mqm
MaxCmdLevel: 920
LicenseType: Developer

QMA というキュー・マネージャーを作成します。

$ crtmqm QMA

キュー・マネージャーを開始します。

$ strmqm QMA

MQSC を開始します。(MQSCは IBM MQスクリプトコマンドのことです)

$ runmqsc QMA
5724-H72 (C) Copyright IBM Corp. 1994, 2020.
Starting MQSC for queue manager QMA.

MQSCを実行すると通常のコマンドプロンプトと違い、$に帰ってきません。上記のような改行のあと待ちのような状態になります。しかし、気にせず定義に進みます。

QUEUE1 というローカル・キューを定義します。

DEFINE QLOCAL (QUEUE1)

MQSC を停止します。

end

これでキュー・マネージャーとキューの作成は完了です。次は作成したキューにメッセージを書き込み、読み込みを実施します。

メッセージ書き込み、読み込み

サンプル・プログラムが含まれている /opt/mqm/samp/bin ディレクトリーに移動します。

サンプル・プログラムを使用して、キューにメッセージを書き込みます。

$ ./amqsput QUEUE1 QMA
Sample AMQSPUT0 start
target queue is QUEUE1

2行のメッセージが自動で表示されます。これはコメントのようなので無視でOKです。適当なメッセージを入力してエンターでメッセージを確定させます。メッセージは複数入力することが出来ます。今回はメッセージは1つで a をたくさん入力しました。

$ ./amqsput QUEUE1 QMA
Sample AMQSPUT0 start
target queue is QUEUE1
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa

メッセージの入力を終了させるには、メッセージ確定後にもう一度エンターを押します。メッセージの入力が終了すると、次のメッセージが表示されます。

$ ./amqsput QUEUE1 QMA
Sample AMQSPUT0 start target queue is QUEUE1
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa

Sample AMQSPUT0 end

サンプル・プログラムを使用して、キューからメッセージを取得します。

$ ./amqsget QUEUE1 QMA
Sample AMQSGET0 start
message <aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa>
no more messages
Sample AMQSGET0 end

キューに書き込んだメッセージが表示されました。

参考

Linux でのコマンド行を使用したローカル・サーバー・インストールの検査