ビルドシステムのMavenでは、設定ファイルであるpom.xmlに要素を記述してビルドを管理します。今回の記事ではその概要と要素の詳細をまとめておきます。Mavenがこんなに便利なものだったとは、Maven大好きになりました。
概要
pom.xml は Maven Projectを作成すると自動で生成されます。pom.xmlにはビルドに関する情報が記述してあり、Maven installをするとpom.xmlに記述してある情報をもとにビルドします。
これにより、ビルドの度に設定を書くという手間を無くすことが出来ます。一度pom.xmlを書いてしまえば、Maven installをするだけで何度でも同様の設定でビルドを実行することが出来るのです。
さらに、設定済みの pom.xml を他の開発者に展開することも出来ます。pom.xmlは、XMLなのでコピペするだけです。Gitに上げておくなどして共有しておけば、開発者間で環境に悩まされることも軽減されることでしょう。
要素の詳細
pom.xml に記述する要素(タグ)について、理解していることを記述していきます。
parent
共通の設定などを書いておくことで、後に出てくる dependency要素に読み込ませる。
既にあるpomを継承したりできる。(この機能は使ったことがない)
scop
scopタグでtestとすると、テスト用のライブラリが取得できる
dependencies
下に記載のあるdependencyの親要素
dependency
ここに使用したいライブラリを記述しておく。
ライブラリのバージョン情報などの共通情報は、parentに記述してそれを読み込む形式にすると便利。
plugin
中には使用したいライブラリがないものがある。そんなときには、任意の場所に使用したいライブラリを配置して、plugin要素で配置した場所を指定する。そうすると、そのライブラリが使えるようにMavenが読み込んでくれる。