Windows上でシミュレータを使ってアセンブラを実行する3つの方法

アセンブラ言語はCOBOLよりもさらにインターネット上に情報が少なく、学習が困難です。ただでさえアセンブラは難しいのに、気軽にアセンブラを実行できる環境を準備する方法も情報として出回っていません。実際に実行してみて、デバッグするのが理解するための一番の近道かと思います。

今回の記事では、Windows上でシミュレータを使ってアセンブラを実行できるサイト・アプリをご紹介します。

1.Simple 8-bit Assembler Simulator

こちらのシミュレータはブラウザ上でアセンブラを実行することが出来ます。インテルのx86 CPUを模倣し、NASM(Netwide Assembler)に基づいた簡略化されたアセンブラ構文を提供しています。これにより、ユーザーはアセンブリ言語のプログラミングとデバッグを学習し、実践することができます。

ブラウザにアクセスして使用するのでWindowsだけでなくMacやLinuxなど他のOSからも使用することが出来ます。必要なのはインターネットとブラウザのみです。

Simple 8-bit Assembler Simulator

2.CASLⅡシミュレータ for Windows

日本の情報処理推進機構(IPA)によって開発された教育用アセンブリ言語CASL IIを実行するためのツールです。このシミュレータを使用することで、ユーザーはコンピュータの基本的な動作原理やプログラミングの基礎を深く理解することが可能になります。現実のコンピュータシステムの開発には使われませんが、教育用としては非常に有用なツールと言えます。

こちらのシミュレータはダウンロードして実行するタイプと、ブラウザにアクセスしてブラウザ上で実行するタイプの2つがリリースされています。言語の仕様、参考資料まで記載があり勉強になります。

CASLⅡシミュレータ for Windows

CASLⅡWeb版シミュレータ

3.z390 Portable Mainframe Assembler and Emulator

こちらはIBM z390 アセンブラを実行できるシミュレータです。ダウンロードしてシミュレータを実行するタイプです。WindowsとLinuxで使用することが出来ます。

z390 Portable Mainframe Assembler and Emulator

このシミュレータはJavaで作成されていて、オープンソースになっています。シミュレータソースをダウンロードしてeclipseなどでデバッグしてみると、シミュレータがどんな風に動いているのか確認することが出来ます。

以上、Windows上でシミュレータを使ってアセンブラを実行する3つの方法でした。

しばらく前から仕事でCOBOLを使うようになり練習していたのですが、アセンブラ言語まで使うようになり、これらのサイトやアプリを使用するようになりました。ここまで読んでくれた皆様もきっと何らかの理由でアセンブラを学習することになったのでしょう。これらのサイトやアプリを活用してアセンブラの練習をしていきましょう。