WBSの作り方

WBSの作り方の本を読んだのですが最高でした。本で学んだことと、これまでのプロジェクト経験から適切なWBSの作り方をご紹介します。

WBSの役割

WBSの役割は、作業の漏れをなくすことです。「必要な作業を認識していなかった」や「必要な作業であることは認識していたけど誰も担当になっていなかった」なんてことが無いように、プロジェクトをゴールするために必要な作業と、その作業を誰が担当するか決めておきましょう。

プロジェクト成果物

プロジェクトの目的は何かを明確にしましょう。その目的を達成するために必要な成果物を洗い出しましょう。

システム開発における最終成果物は大体ソースコードとそれをデプロイ、運用するために必要な資料になります。中間成果物としては要件定義書や設計書が該当するでしょう。

作業項目

プロジェクトの成果物を作成するにあたり、具体的に何をすればいいのかをリストアップしましょう。ここは具体的であるほど、見積もりの精度が向上します。実施にあたり依存関係や前提条件も把握し、クリティカルパスを把握しておく必要があります。

作業項目の粒度は1週間まで細分化しましょう。これにより、週次で確認して完了していればOK、完了していなければ適切な対応をとることが出来ます。これ以上大きい粒度にすると、週次で確認する際にパーセントでの管理になってしまいます。ここでのパーセントでの管理は管理が不明瞭になるのでダメです。

また、細分化の際にパーセントで分割するのはダメです。上記同様、具体的に何が終わっていて何が終わっていないのか分からないからです。1週間で具体的に何を完了させるのかが明確になっていれば、パーセントではなく作業項目が記載できます。

期間

実施項目をリストアップしたら、作成するにはどの程度の時間がかかるのか出していきましょう。ここでは想定作業者のスキルを加味しましょう。把握したクリティカルパス上の実施項目にはエース人材をアサインするといいでしょう。

これまでの検討で次のような表が出来ます。これを計測すれば見積もりが出来ます。成型すればWBSが出来ます。

以上、WBSの作り方でした。