Cloud Shell エディタ でSpring Bootプロジェクト開発してみます。
Cloud Shell エディタとは
Theia をベースにした統合開発環境です。TheiaはVisual Studio Codeを元に、TypeFoxとEricssonが開発し、Red Hat、IBM、Google、Arm Holdingsからの追加のコントリビューションを受け、現在はEclipse Foundationのプロジェクトとなっています。
Cloud Shell エディタでは、仮想マシンインスタンス上で開発することが出来ます。料金は無料で、$HOME ディレクトリに 5 GB の永続ディスク ストレージがあります。
bash、sh、emacs、vim などのコマンドライン、gcloud コマンドライン ツール、MySql、Kubernetes、Docker、minikube、Skaffold などの管理および開発ツールが構成済みです。
Cloud Shell エディタの使い方
Cloud Shell エディタを使うにはGCPにアカウント登録する必要があります。アカウント登録したらコンソールにログインし、右上の「Cloud Shell をアクティブにする」をクリックします。
画面下にCloud Shellが表示されます。Cloud Shellの右側にある「エディタを開く」をクリックします。
これで「Cloud Shell エディタ」が表示されました。
Spring Bootプロジェクトをダウンロード
Spring BootプロジェクトをCloud Shell エディタ環境にダウンロードします。Cloud Shell エディタ画面下部のShellで次のように入力します。
$ curl https://start.spring.io/starter.tgz \ -d dependencies=web \ -d baseDir=helloworld \ | tar -xzvf -
すると、リソースがダウンロードされます。ダウンロードされたらCloud Shell エディタでFile -> Open でベースディレクトリのhelloworldを開きます。
あとはいつものSpring Boot開発と同様です。今回は「Hello!」を画面表示させるためにメイン処理に次のように追記します。
package com.example.demo; import org.springframework.boot.SpringApplication; import org.springframework.boot.autoconfigure.SpringBootApplication; import org.springframework.web.bind.annotation.GetMapping; import org.springframework.web.bind.annotation.RestController; @SpringBootApplication public class DemoApplication { public static void main(String[] args) { SpringApplication.run(DemoApplication.class, args); } } // Add the controller @RestController class Helloworld { @GetMapping("/") public String greet() { return "Hello!"; } }
これで実行します。Cloud Shell エディタ画面下部のShellで、今回Spring Bootプロジェクトを構築したhelloworld ディレクトリに移動して、次のように入力します。
$ ./mvnw -DskipTests spring-boot:run
出来ました。
以上、Cloud Shell エディタ でSpring Bootプロジェクト開発をしてみました。無料のお手軽開発環境として使い勝手がいいと思います。
参考
新しい Cloud Shell エディタ: クラウドネイティブ アプリを数分で実行 – Google
Build and launch a Spring Boot Java app from Cloud Shell – Google