Tomcat9をWindows10にインストールする方法をご紹介します。ポートの指定でハマる人が多いので気を付けてください。
今日ではSpring Bootがあるので、TomcatをWindowsにインストールする機会はかなり減りました。Tomcatを内臓したSpring Bootの作り方は次の記事をどうぞ。

ダウンロード
まずはTomcatのインストーラーをダウンロードします。Tomcat公式サイトにアクセスしましょう。
画面左側に各バージョンのDownloadサイトがリストで並んでいます。今回は2018年8月5日の段階で最新版であるTomcat 9をインストールすることにします。リストの中の「Tomcat 9」リンクをクリックします。
画面の下の方へスクロールして「32-bit/64-bit Windows Service Installer」のリンクをクリックします。ダウンロード場所は任意で大丈夫です。これでインストーラーのダウンロード作業は完了です。
インストール
ダウンロードしたインストーラーを使ってTomcatをインストールしていきます。インストーラー「apache-tomcat-9.0.2.exe」をダブルクリックしましょう。
「Next」「I Agree」をクリックします。
プルダウン、チェックボックスでインストールするものを選択することが出来ます。今回は変更せずにデフォルト設定で進めます。「Next」をクリックしましょう。
ここは変更します。Server Shutdown Portは大事なポイントで、変更せずにデフォルト設定にするとTomcatの起動に失敗します。詳細は次の記事をどうぞ。
変更したら「Next」をクリックします。
次にJREの設定をします。JREとはJava Runtime Environmentの略でJava実行環境のことです。この設定でJavaアプリケーションを動かせるようになります。JREをまだインストールしていない場合はインストールしましょう。
「Next」をクリックします。
Tomcatをインストールする場所を選択します。これは任意ですが特に変更する必要もないので今回はデフォルトのまま「Install」をクリックします。
インストールが始まるので完了するまでしばし待ちます。バーが消えればインストールは完了です。
確認
インストールが正しく行われたか確認していきます。
インストールが完了すると「Tomcatを起動して終了するか、起動しないで終了するか」聞かれます。動作確認のため、起動して終了にします。チェックボックスにチェックが付いたままの状態で「Finish」をクリックします。もしチェックボックスのチェックを外して終了してしまったら、本記事の下の方にあるTomcat起動の仕方を見て起動しましょう。
起動開始しますのでしばし待ちます。
起動中画面が消えたら起動完了しているはずなので、確認しに行きます。「http://localhost:8080」にアクセスしてください。
無事に起動完了するとこのような画面が表示されます。ユーザーが作成されているか確認します。Server Statusボタン、Manager Appボタン、Host Managerボタンのいずれかをクリックしてみてください。
このような認証画面が出ます。インストール中に設定したユーザー名とパスワードを入力してください。ここではadminと入力しました。ログイン出来てServer Status、Manager App、Host Managerにそれぞれアクセスすることが出来ればユーザーが無事に作成できています。
Tomcat起動/停止の方法
最後に起動と停止の方法です。
インストール中に設定したTomcatのインストールフォルダにいきましょう。ここではデフォルトで設定したので「C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 9.0\bin」に行きます。
ここでTomcat9w.exeをダブルクリックします。
Tomcatの起動や停止を操作する画面が出ます。今起動している状態ですので停止させてみましょう。Stopボタンをクリックします。
同じ要領で、起動するときにはStartボタンをクリックしましょう。
以上、Windows10へのTomcat9のインストール方法でした。