Linux系OS へ Tomcat9 をインストールする方法をご紹介します。当記事は Tomcat9系、Red Hat7系 で検証しました。
Tomcat のダウンロード
まずは Tomcat をダウンロードします。色々と方法があるかと思いますが当記事では wget コマンド を使用して Tomcat をダウンロードします。wget コマンド が OS にインストールされていない場合は次のようにインストールしましょう。
wgetコマンド の確認
man wget
これでマニュアルが表示されれば wgetコマンド はインストールされています。Tomcatインストール へ進みましょう。反対にマニュアルが表示されない場合には wgetコマンド のインストールが必要です。
wgetコマンドのインストール
まずはスーパーユーザーになります。
sudo su -
wgetコマンド をインストールします。
yum install wget
これでインストール完了です。Tomcat のインストールに進みましょう。残りの作業もスーパーユーザーのまま作業を進めましょう。
Tomcat のダウンロード
ダウンロードするディレクトリに移動します。
cd /tmp
ダウンロードします。
wget http://ftp.meisei-u.ac.jp/mirror/apache/dist/tomcat/tomcat-9/v9.0.13/bin/apache-tomcat-9.0.13.tar.gz
※次の手順で最新版を確認しましょう。
Tomcat公式サイト にアクセスし、次のリンクを右クリックして「リンクのアドレスをコピー」します。
Download > Tomcat9 > Binary Distributions > Core: > tar.gz
Tomcat のインストール
Tomcat をインストールしていきます。まずは Tomcat の持ち主であるユーザーを作成しましょう。
tomcatグループ を作成
tomcatグループ が無いことを確認する。
# grep tomcat /etc/group
何も表示されなければ tomcatグループ は無い。tomcatグループ を作成する。
# groupadd tomcat
作成できたことを確認する。
# grep tomcat /etc/group tomcat:x:1002:
OK、グループが作成されました。
tomcatユーザー を作成
# useradd -s /sbin/nologin tomcat
tomcatユーザー が出来たか確認します。
# cat /etc/passwd | grep tomcat
Tomcat インストール
インストールします。Linux版Tomcatインストールの実作業は解凍するだけです。
# tar -xzvf apache-tomcat-9.0.13.tar.gz
/tmp に解凍された Tomcat を /opt に移動します。Tomcat は /opt に置くのが慣例となっていることが多いです。
# mv apache-tomcat-9.0.13 /opt
Tomcat の所有者とグループを設定しましょう。
# chown -R tomcat:tomcat /opt/apache-tomcat-9.0.13
所有者に設定するユーザーは先ほど作成した Tomcatの所有者ユーザーにします。グループは個別で先に作成しておく必要はありません。わかりやすいよう、ユーザーと同様にしておくのが良いでしょう。
環境変数の設定
/etc/profile にTomcatが使用する環境変数を設定します。ここに設定すれば全ユーザーが環境変数を使用することが出来ます。
/etc/profile に vi で入るとズラズラと記載があるので、末尾に次のとおり追加しましょう。Java の場所はそれぞれの環境に合わせて記載ください。
# vi /etc/profile export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-1.8.0/ export CATALINA_HOME=/usr/local/tomcat export PATH=$PATH:$JAVA_HOME/bin export CLASSPATH=.:$JAVA_HOME/jre/lib:$JAVA_HOME/lib:$JAVA_HOME/lib/tools.jar
記載できたら次のようにコマンド実行して、設定を反映させます。
# source /etc/profile
これで Tomcat9 のインストールが完了です。
tomcatユーザー にログインできるようにする
今作成した tomcatユーザー はログインできません。
$ su - tomcat > This account is currently not available.
セキュリティ上、ログインできないほうが良いらしいのですが、ログインしたくなったときのためにログインできるようにするコマンドを記載しておきます。
$ usermod -s /bin/bash tomcat
確認が済んだらログインできないように戻しておいた方がいいでしょう。次のコマンドでログイン出来ないようにすることが出来ます。
$ usermod -s /sbin/nologin tomcat
これでOKです。